税務署勤務を経て税理士になる

税理士の中でも、税務署勤務を経て税理士となった人たちは、全体の約3分の1を占めるそうです。
税理士全体における平均年齢は約65歳であると算出されているのも、税務署を退官した後に税理士としての仕事をはじめる人が多いからであると言われています。
税務署勤務を経て税理士になる道のりには、2つの種類があります。
まず1つ目として挙げられるのが「税務署に勤務しながら税理士試験の勉強を重ね、合格する」というものです。
勤務内容によっても違ってきますが、税務署において10年~15年ほど勤務を続ければ、税理士試験の科目のうち「税法」に関する科目が免除されます。
税務署勤務を経て税理士になる道のりとして、2つ目に挙げられるのが「税務署へ23年勤務し、指定研修を修了した後に税理士となる」というものです。
もちろん、ただ単に23年勤務すれば良いというものではなく、ある一定の条件があります。
指定研修というのは、簿記検定2級程度にあたるものであると言われており、税理士の実務と比べるとかなり難易度は低くなっているものの、一定の条件を満たした上で税務署へ23年勤め続けたというキャリアには、やはりそれなりの強みがあると言って良いでしょう。
税務署勤務を経た税理士は長年の間、厳しい行政という世界で税の分野におけるエキスパートとして仕事をこなしてきたのですから、税務調査はお手のものと言えるかもしれません。
また、顔も広く、あらゆる人脈を持っていると想像できますから、税務署との交渉も他の税理士と比べると上手に行なってもらえるのではないでしょうか。
ただし、一口に税と言っても「所得税」「法人税」「資産税」「総務」など、さまざまなジャンルがありますし、税務署でどのような内容の仕事を任されていたかも人それぞれです。
「所得税」の分野で長年仕事をしてきた人にとってみれば「資産税」は専門分野外ですし、反対に「資産税」の分野で長年仕事をしてきた人にしてみれば「所得税」は専門分野外であると言えます。
税務署勤務を経験してきた税理士だからといって「何でもできる」というわけではありません。
誰にでも得意分野や不得意分野があるのだということを依頼者側である私たちも肝に銘じておく必要がありますね。
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